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熊野市の山里(熊野市育生町赤倉)「童集乃村(わらしべのむら)」では、2007年度より、「生姜づくり(生産)」と「生姜を使った加工品づくり」を考えた取り組みがはじまりました。
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生姜栽培の拡大
生姜を赤倉地区を含めた熊野市山間部の新たな特産品とするため、地域
の協力を得て、一定の収穫量を目標とした栽培拡大を図っていきます。
生姜を活用した特産品開発、試験販売
「童集乃村」の取り組みが、地域に波及効果を与えるため、料理人等の専門家を招へいし、栽培した生姜を活用した加工品を開発していきます。
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生産と加工を考える「童集乃村」での取り組みは、単に商品化を進めるのではなく、山里が抱えている問題を解決に導く方法の一つとして生姜生産を2008年春より本格的におこない始めました。
現在、日本各地の山里は獣害により悩まされています。今まで生産してきた果樹や野菜、米に至までほとんどの生産物は、鹿や猪、猿といった獣害に悩まされ、多くの耕作放棄地を生み出しました。
そこで獣の目に留まらず、人の目に留まったのが「生姜」でした。
生姜は、鹿や猪、猿が好まない植物だということで、電気柵や高いネット等を張らずに生産できる農産物であることに着目しました。
生食ではなく、加工品を考えたのは、都会・オフィスで働く人たちが抱える「低体温症」です。いわゆる冷え性ですが、これは女性だけでなく冷房の効いた部屋でほとんど動かずに仕事をおこなう多くの男性も抱える大きな問題となっています。
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生姜の持つ成分の中には、体を温める成分が含まれており、古来より風邪をひいた時など体を温めるのに使われていたのはご承知の通りです。
都会とは縁のない山里と都会で働く人たちとが、生姜で繋がって行く事で、山里は生産地・生活地としての機能を回復し、都会の人たちは健康な体を維持して行く生姜を気軽に飲んだり食べたりできるような、熊野と都会が共に循環しながら成り立っている姿を追いかけて、生姜作りがはじまっています。
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熊野で今年育った生姜は、来年にかけ生産の拡大、そして誰もが気軽に摂る事ができる商品へとなっていきます。
熊野では、単なる成分をPRする商品ではなく、なぜ熊野なのか、熊野ならではの取り組みを通じて、「生姜」のすばらしさを発信していきます。
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●2013年(平成25年)の取り組みについて |
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●2012年(平成24年)の取り組みについて |
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